「おい、その鳥どうするつもりだ?」
「……からあげ?」
「おまえは、尊人か!!」
「それは心外」
私はちゃんと話聞いてるよ。
「……ほっとくと死ぬね」
「さらっと言うなよな〜」
「はい、お願い。育てて」
「……なんでそうなる?」
「……器、ちっちゃいね」
「なんだと〜!」
白銀に任せると明日には冷たくなってそうだね。
それはかわいそう。
親鳥はどこに行ったんだろ。もう会えないかもね……。
……けど、ひとりでもやっていかないとだめ。
しばらく、私が一緒にいてあげるから。
早く飛べるようになりな。
「おまえ、どうするつもりだ?」
「彩峰さん育てるの?」
「……ふっ」
白銀には内緒。